異臭症とは・・・
嗅覚障害の1つで、ある特定のニオイに対してそれらが本来もっているニオイとは異なるニオイに感じる症状をもつ病気です。
そして異臭症はその症状によって
「刺激性異臭症」
「自発的異臭症」
の2つに分かれます。
刺激性異臭症とは、
あるもののニオイが、本来のニオイとは異なるニオイに感じる、または何のニオイを嗅いでも同じニオイに感じる症状です。
例:①炊き立てのごはんを嗅ぐとドブのようなニオイがする。
②洗剤、シャンプー、食べ物、おなら、便などのニオイが全部同じ不快なニオイに感じる。
そして
自発的異臭症とは、
近くにニオイがするものがないのに、自分のみが自発的にニオイを感じる(周りの人はそのニオイを感じていない)症状です。
例:①常に鼻の中がガソリン、煙、ドブのようなニオイがする。
②何もニオイがないはずなのに、突然ニオイを感じる。
私は刺激性異臭症と自発的異臭症、両方の症状があります。
例えば、刺激性異臭症に関しては、醤油、牛丼、ヘアワックス、おならなど、どれをにおっても全部ドブのような、何かが腐ったようなニオイに感じます。
救いなのは、私の場合甘いものとかのニオイは比較的それ本来のニオイに近い香りを感じることができること。
これに関しては本当に精神面でだいぶ支えられています(TT)
自発性異臭症に関しては、何もニオイがするものが周りにないのに鼻の奥でずっとドブのようなニオイがしたり、突発的にそのドブ臭がすることもあるので、思わず「うっ」って顔を歪めてしまうこともあります。
今はドブのようなニオイがしていますが、異臭症になった初期の頃はガソリンのようなニオイがしていたので、人によってどんなニオイがするのかは様々だと思われます。
この異臭症のやっかいなのが治療法が確立されたいないこと。_| ̄|〇(ショック大)
実際に病院に行って検査をしても異常が何もなく「何が原因なんだろうと」とお医者さんも首を傾げていた姿が今でもとても印象に残っています。
「原因がわからないから一旦鼻炎の薬で様子を見てみましょう」と薬も頂いたけど、一向に良くならず、その後色んな薬を試したものの変化がないので、本当にまだまだわからないことだらけの病気なんだなって身をもって体験している最中です。
原因はまだ詳しくは明らかになっていませんが、沢山調べた上で
「ニオイを感じる本来の正しい嗅覚ルートと異なる間違った嗅覚ルートが構築されている」からだという考えが今のところ有力なようです。(嗅覚細胞ちゃんが迷子になっているって思うと想像しやすいと思います。)
異臭症はまだわからないことが多い病気です。
当事者やその周りの方々も困惑することがあると思いますが、
治ると信じて諦めずに今できることを一緒に続けていきましょう。
こんな風に言っていますが、私自身、心が折れそうになるときがあります。
臭いニオイがまとわりついているし、食事も楽しくなくなったし、少しづつメンタル面が削り取られいく感じで、勝手に涙が出てきたときもあります。
そのときは我慢せずに気が済むまで泣きました。
個人的に無理に気持ちを上げる必要はないと思っています。
そのときの自分の気持ちにできるだけ寄り添ってあげて、
自分なりのペースで一緒に乗り越えていきましょう。
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